专利摘要:
ディスクブレーキキャリパー支持体であって、支持体をディスクブレーキキャリパーに対して連結するキャリパー取付体と、支持体をディスクが中心にして回転する軸に対して固定するアンカー取付体と、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の支持構造体とを備えた支持体において、支持構造体が、ディスクブレーキをかけている間、ディスクの平面からの逸れに抗して、キャリパーを軸に対して支持するようになっており、ディスクブレーキの操作を容易にするよう、支持構造体が、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の直線状の運動を可能にするディスクブレーキキャリパー支持体。
公开号:JP2011516805A
申请号:JP2011504285
申请日:2009-04-17
公开日:2011-05-26
发明作者:アラン;マーチン ジェームズ
申请人:アラン マーチン ジェームズ;
IPC主号:F16D65-02
专利说明:

[0001] 本発明は、ディスクブレーキキャリパー用の支持体に関し、より詳細には、しかし排除的ではなく、ブレーキの構成部品の加速的摩耗を減少させるための車両のディスクブレーキキャリパー用の支持体に関する。]
背景技術

[0002] 車両にディスクブレーキを備えることは、周知であり、ディスクブレーキは、ドラムブレーキと比較したときに、向上した制動性能をもたらすと考えられているため、近年ディスクブレーキの使用に向かう動きがある。ディスクブレーキは、今や、ほとんどの高性能車に関して、また乗用車及び、少なくとも前輪については、オートバイに関しても標準的装備である。]
[0003] しかし、道路運送車両などの大型車両に関するディスクブレーキの使用は、遅れており、多くの道路運送車両の運転手は、維持費の理由で、ディスクブレーキよりもむしろドラムブレーキを有する車両を運転するのを好んでいる。本出願人は、ディスクブレーキの、特に大型道路運送車両に使用されたときの、維持費を低減するであろう進歩が提供されることは、彼らにとって有益であろうと判断した。]
[0004] 本発明の実例は、従来のディスクブレーキシステムに付きものの一以上の不都合を克服又は少なくとも軽減するディスクブレーキキャリパー用の支持体を提供することを追求するものである。]
[0005] 本発明の一側面にしたがい、ディスクブレーキキャリパー支持体であって、支持体をディスクブレーキキャリパーに対して連結するキャリパー取付体と、支持体をディスクが中心にして回転する軸に対して固定するアンカー取付体と、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の支持構造体とを備えた支持体において、支持構造体が、ディスクブレーキをかけている間、ディスクの平面からの逸れに抗して、キャリパーを軸に対して支持するようになっており、ディスクブレーキの操作を容易にするよう、支持構造体が、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の直線状の運動を可能にするディスクブレーキキャリパー支持体が提供される。]
[0006] キャリパー取付体は、キャリパーの複数の位置でキャリパーに固定されているキャリパー取付ブラケットの形態であるのが好ましい。キャリパー取付ブラケットは、キャリパーの裏側で一対のボルトに固定するための一対の開口を備えているのがより好ましい。]
[0007] アンカー取付体は、支持体を、ディスクブレーキと連動する車軸に固定するようになっているのが好ましい。一態様では、一態様では、ディスクブレーキキャリパーは、車両の車輪を制動するためのものであり、アンカー取付体は、支持体を、車輪の車軸に固定するようになっているのが好ましい。アンカー取付体は、車軸を囲むように締め付ける(clampingaround)ためのアンカー取付ブラケットを備えているのがより好ましい。]
[0008] 好ましい態様では、支持構造体は、ディスクブレーキをかけている間、キャリパーの軸に対するディスクの平面からの前記逸れを防止する側面方向の支持をもたらす摺動装置を備えており、摺動装置は、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の直線状の運動を可能にするよう、キャリパー取付体のアンカー取付体に対する長手方向の摺動を可能にして、ディスクブレーキの操作を容易にする。]
[0009] キャリパー取付ブラケットは、ディスクが中心にして回転する前記軸とほぼ平行に延びる案内部材を備えており、アンカー取付ブラケットは、案内部材の長さに沿って摺動するようになっている摺動部材を備えているのが好ましい。案内部材は、ピンの形態であり、摺動部材は、ピンの周りに取り付けられた誘導リングの形態であるのがより好ましい。]
[0010] 一態様では、アンカー取付ブラケットは、軸に対して固定された懸架アセンブリ(suspension assembly)に固定されている。]
[0011] ピンは、キャリパーハウジングが前記軸から離れて位置するよりも半径方向に軸からさらに遠くに位置しているのが好ましい。]
[0012] 好ましい実例では、ピンがは、軸と同じ場所を占めキャリパーハウジングを二分する中央面の片側に位置している。]
[0013] 支持構造体は、キャリパー取付体に固定されたアームと、アンカー取付体に嵌合され軸の方向に間隔を置いて配置された一対のストップとを備えており、使用において、キャリパーの前記逸れに抗するよう、ストップがアームの両側に当接した状態で、アームが、ストップの間に位置するように構成されているのが好ましい。ディスクブレーキの作動中、キャリパー取付体のアンカー取付体に対する摺動を容易にするため、アームに沿うストップの転がり(rolling)を容易にするよう、ストップがベアリングを備えているのがより好ましい。ストップが、アンカー取付体のピボット部分に回転可能に取り付けられ、ピボット部分が、アンカー取付ブラケットに枢着されているのが更により好ましい。一態様では、各々のストップが、特殊な輪郭形状の転がり面を有し、転がり面から離れるアームの運動に抗するため、アームが、対応して特殊な輪郭形状になっている。]
[0014] 支持体は、キャリパー取付体に、前記逸れと反対方向の予備負荷バイアスを与えるのが好ましい。ストップの位置を調節することによってアームを弾性的に曲げることにより、予備負荷バイアスがかけられるのがより好ましい。ピボット部分をアンカー取付ブラケットに対して回動させることにより、ストップの位置が調節されるのが更により好ましい。]
[0015] 支持体は、予備負荷バイアスの調節を提供するのが好ましい。ディスクブレーキキャリパーの保守を容易にするため、キャリパー取付体がアンカー取付体から解放される解放状態へと作動可能な調節機構の作動により、支持体が調節可能にすることができる。一態様では、調節機構は、アンカー取付ブラケットとピボット部分との間の連結をきつくする(tightening)ために調節することのできるねじ切りをしたファスナーの形態である。]
[0016] 本発明を、単に非限定の実例として、添付図面を参照して説明する。]
図面の簡単な説明

[0017] 図1は、ディスクブレーキの作動中にキャリパーに作用する力を示すディスクブレーキの概略上面図である。
図2は、作動中のディスクブレーキのパッドの圧力点を示すディスクブレーキの概略上面図である。
図3は、図2に示すディスクブレーキのパッドの上面図である。
図4は、ブレーキの作動中のディスクブレーキのディスクの反りを示すディスクブレーキの上面図である。
図5aは、本発明の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体の据え付けの漸進的段階を示す。
図5bは、本発明の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体の据え付けの漸進的段階を示す。
図5cは、本発明の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体の据え付けの漸進的段階を示す。
図5dは、本発明の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体の据え付けの漸進的段階を示す。
図5eは、本発明の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体の据え付けの漸進的段階を示す。
図6は、解放状態にある、図5eに示すディスクブレーキキャリパー支持体と同様の、ディスクブレーキキャリパー支持体の斜視図を示す。
図7は、作動状態において示す図6のディスクブレーキキャリパー支持体の斜視図である。
図8は、ストップの間に保持されたディスクブレーキキャリパー支持体のアームの概略上面図及び端面図を示す。
図9は、本発明の別の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体の概略上面図である。
図10は、本発明のさらに別の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体の概略上面図である。
図11a〜図11cは、既存のディスクブレーキアセンブリと嵌合したところを示す二部品支持体の斜視図、正面図及び上面図である。
図12a〜図12cは、図11a〜11cの支持体のアンカー取付ブラケットの斜視図、正面図及び上面図である。
図13aは、図11a〜11cに示す支持体のキャリパー取付ブラケットの斜視図である。
図13bは、図11a〜11cに示す支持体のキャリパー取付ブラケットの正面図である。
図13cは、図11a〜11cに示す支持体のキャリパー取付ブラケットの上面図である。
図13dは、図11a〜11cに示す支持体のキャリパー取付ブラケットの端面図である。] 図1 図10 図13a 図13b 図13c 図13d 図2 図3 図4 図5a
実施例

[0018] 図面のうちの図1を参照すると、現在のディスクブレーキシステムは、ディスクブレーキ12のディスク10に作用する力が、キャリパー14が矢印16によって示す方向に逸れるように、ディスク10と共にディスクブレーキ12のキャリパー14を、引っ張る傾向があるということに問題を有すると、出願人は判断した。この逸れは、大型道路運送車両などの場合のように大きな停止力が要求される場合に、特に関連するものであり、逸れに起因する構成部品の加速的摩耗が、高い維持費を招き、これがまた、道路運送車両の運転手が、ドラムブレーキシステムからディスクブレーキシステムへの移行を渋る原因となっていた。] 図1
[0019] 出願人は、この加速的な摩耗のため、ディスクブレーキを備えた大型車両の現実の維持費が、推奨される維持費よりもはるかに高いことを確認した。加速的な摩耗は、ディスクローター10、パッド18、及びキャリパー14に影響を及ぼす。図2〜図4を参照すると、ディスクブレーキ12の作動中にディスク10によって回転の方向にディスクブレーキパッド18が引かれることに起因するキャリパー14の逸れは、加速的な摩耗の原因であり、ディスクブレーキ持ち前の設計上の欠陥であると、出願人は判断した。キャリパー14の逸れは、ディスクブレーキパッド18の縁部に圧力点20を生じさせ、ディスクブレーキパッド18の早すぎる摩耗につながる。] 図2 図3 図4
[0020] 特に図4を参照すると、キャリパー14の摺動ピンが動かなくなり(seize)、キャリパー14がディスクブレーキパッド18の両側の制動圧力を等しくすることができないことが起こりうる十分な力が、ディスクブレーキ12の作動中に生じる。その結果、ピストン22によって生じた制動力は、キャリパー14のピストン側のパッド18専用になり、高温を生じさせる高圧領域と、ベンチレーテッドディスクローター10の両側の間の著しい温度の違いを生じさせる。この温度の違いは、ディスク10の膨張及び曲がりをもたらすことがあり、ディスク10を分割する半径方向の破損24が生じることがある。その結果、キャリパー14が、ディスク10の回転の方向に引かれたときに、ディスクブレーキ12のベアリングによって捩れが伝達されることがあり、早すぎるベアリングの故障つながる。] 図4
[0021] 加速的な摩耗を生じさせる問題に加え、キャリパー14の逸れは、転がり抵抗を増加させ、したがって、車両の燃料消費も増加させることもある。]
[0022] キャリパー14の摺動ピンと取付ブラケットを通じて車両の車軸に伝達される制動トルクの量を減少させることにより問題を解決することができると出願人によって判断された。本発明の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体26は、逸れと反対方向の正のトルクのためのバイアスを生じさせ、そのため、反対方向の力が相殺するので逸れを帳消しにする。さらに、ディスクブレーキキャリパー支持体26は、制動の間に生じた力が、キャリパー14の逸れに対する増強された抵抗をもたらす他の経路を経て車軸に伝達されることを可能にする。]
[0023] 図5a〜図5eは、ディスクブレーキキャリパー支持体26のディスクブレーキ12及び車軸28への漸進的据え付けを示す。より詳細には、図5aを参照すると、車両の車軸28に対して嵌合されたディスクブレーキ12が示され、車両において、ディスクブレーキ12は、車両の車輪を制動するのに用いられる。ディスクブレーキ12は、キャリパー14、ディスクブレーキパッド18、及びベンチレーテッドディスク10を備えている。] 図5a 図5b 図5c 図5d 図5e
[0024] 図5bは、締め付けボルト32により車軸28の周りに嵌合されたアンカー取付ブラケット30を示している。アンカー取付ブラケット30は、ピボット部分36が取り付けられるピボット34を有している(図5cを参照)。アンカー取付ブラケット30は、車軸28の軸38とほぼ平行に、ファスナー44を受けるための開口42を有する内端40まで延びている。] 図5b 図5c
[0025] ピボット部分36は、ピボットファスナー46によってピボット34に嵌合され、ほぼL字状で両端にストップ48、50を有している。より詳細には、ピボット部分36は、キャリパー14に近い端に第一のストップ48を有し、キャリパー14から離れた端に第二のストップ50を有している。ピボット部分36をアンカー取付ブラケット30に対して位置決めする、第二のストップ50を越えたところに開口52が設けられている。]
[0026] 図5dを参照すると、キャリパー取付ブラケット54が、一対の固定ボルト56によってキャリパー14の両側においてキャリパー14の裏側に固定されており、車両の正面に向いたキャリパー14の側面を保持する外側に突出するブラケット部分58を有している。キャリパー取付ブラケット54に不可欠なのが、ストップ48、50の間を内側に延びるアーム60である。分かるように、アーム60は、アーム60の前側で第一のストップ48と、アーム60の後側で第二のストップ50と近接して配置されている。このようにして、ピボット部分36が、ファスナー44を締めることにより、ピボット34を枢軸として枢着されるので、予備負荷バイアスが、キャリパー取付ブラケット54にかけられる。図5d及び図5eを参照すると、ピボット部分36は、開口42及び52が一緒にされ、そこでそれらの開口がファスナー44によって固定されてアーム60の弾性曲げを生じさせるように、ピボット34を枢軸として回動される。] 図5d 図5e
[0027] したがって、ディスクブレーキキャリパー支持体26は、支持体26をディスクブレーキキャリパー14に対して連結させるためのキャリパー取付ブラケット54の形態のキャリパー取付体と、支持体26を車軸28の軸38に対して固定するためのアンカー取付ブラケット30の形態のアンカー取付体とを備えている。支持体26は、ディスクブレーキ12をかけている間、ディスク10の平面からの逸れに抗して、キャリパー14を軸38に対して支持する。具体的には、アーム60は、ピボット部分36及びファスナー44と組み合って協働し、ディスクブレーキ12をかけている間、ディスク10の平面からの逸れに抗して、キャリパー14を軸38に対して支持する支持構造体を提供する。支持構造体はまた、キャリパー取付ブラケット54とアンカー取付ブラケット30との間の直線状の運動をすることができ、ディスクブレーキ12の操作を容易にする。]
[0028] 図7を参照すると、アーム60及びストップ48、50は、ディスクブレーキ12をかけている間、キャリパー14の軸38に対するディスク10の平面からの逸れを防止するための側面の支持をもたらす摺動装置を提供する。アーム60及びストップ48、50によって形成される摺動装置は、アンカー取付ブラケット30に対する軸38に沿った長手方向のキャリパー取付ブラケット54の摺動を可能にする。これは、キャリパー取付ブラケット54とアンカー取付ブラケット30との間の直線状の運動を可能にし、特にブレーキをかけている間はキャリパー14が必ず動くので、ディスクブレーキ12の通常の操作を容易にする。] 図7
[0029] 作動状態の時には、図7に示すように、ディスクブレーキキャリパー支持体26は、ストップ48、50がアーム60の両側に当接した状態で、アーム60がストップ48、50の間に位置し、キャリパー14の逸れに抗するように作動する。ストップ48、50は、ディスクブレーキ12がかけられた時に、アーム60のストップ48、50の間の摺動を容易にするよう、ピボット部分36に対して回転することができるように取り付けることができる。] 図7
[0030] 図8を参照すると、各々のストップ48、50は、特殊な輪郭形状の転がり面62を有していてもよく、アーム60は、特殊な輪郭形状の転がり面62から離れるアーム60の運動を制限するよう、ストップ48、50に対して確実に落ち着くため、対応する輪郭を有していてもよい。] 図8
[0031] 好都合なことには、アーム60を弾性的に曲げることによってかけられる予備負荷バイアスは、ピボット部分36を回動させることでストップ48,50の位置を変えるファスナー44の操作により調節することができる。アーム60はまた、ディスクブレーキ12の作動中、自動的に予備負荷バイアスの量を変えるよう適合されていてもよい。]
[0032] 必要であれば、特殊な輪郭形状の転がり面は、同じ結果で製造費がよりやすい二つの特殊な輪郭形状の滑り面に替えることができる。]
[0033] 図6に示すように、調節機構の一部を形成するファスナー44は、ディスクブレーキキャリパー14の保守を容易にするため、キャリパー取付ブラケット54が、アンカー取付ブラケット30から解放される解放状態へと操作することができる。] 図6
[0034] 図9は、本発明の別の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体26を示しており、同様の構成要素は、同様の参照番号で示す。図9に示すディスクブレーキキャリパー支持体26と図5b〜図8に示すディスクブレーキキャリパー支持体26との間の実質的な差異は、バイアスを調節するためのねじ切りをした連結部66を有する予備負荷バイアス調節アーム64によってアンカー取付ブラケット30に連結されたアーム60にあるが、この予備負荷バイアス調節アームは、先の実例のファスナー44と同様の仕方で作動する。他の点では、図9に示すブレーキキャリパー支持体26の作動は、予備負荷バイアスが、ディスクブレーキ12の作動中、キャリパー14の逸れと反対の方向に作用することにおいて類似している。] 図5b 図5c 図5d 図5e 図6 図7 図8 図9
[0035] 図10を参照すると、本発明のさらに別の実例にしたがい、車両の標準装備として一体化することのできるディスクブレーキキャリパー支持体26が提供される。キャリパー14の一方又は両方の摺動ハウジング68を長くして、第二の車軸取付ブラケット72まで延びるより長い摺動ピン70を用いることにより、製造者は、この技術を簡単で費用効果の高い方法に組み込むことができる。図10に示す実例は、先の実例が行ったようにバイアスを生じさせることはない。しかし、このディスクブレーキキャリパー支持体26は、キャリパー14を安定化させ、ディスクブレーキ12をかけている間、ディスク10の平面からの逸れなしに、ディスクブレーキキャリパー支持体が行うように設計されたように作動することを確実にしている。先の実例と同じように、この実例のディスクブレーキキャリパー支持体26は、キャリパー14が、正確に整列して車軸28に沿って移動することができるだけであることを確実にしている。] 図10
[0036] より具体的には、キャリパー14のハウジングが、両側が延長され、摺動ピン70に沿って走行することのできる長くなったガイドを形成している。摺動ピン70は、摺動ピン70の両端部において車軸28に対して固定されたキャリパー取付ブラケットによって、車軸28と平行に固定されている。]
[0037] 図11〜図13は、本発明の別の実例を示しており、この実例においては、ディスクブレーキキャリパー支持体26が、車両の既存のディスクブレーキ装置74に簡単で便利に適合させることのできるツーピースアセンブリの形をとっている。より詳細には、ディスクブレーキキャリパー支持体26が、キャリパー取付ブラケット54の形態の第一の部分と、アンカー取付ブラケット30の形態の第二の部分とを備えている。キャリパー取付ブラケット54は、ディスク10が中心にして回る軸とほぼ並行に延びるピン76の形態の案内部材を備えており、アンカー取付ブラケット30は、ピン76の長さに沿って摺動するようになっている摺動部材78を備えている。分かるように、摺動部材78は、ピン76の長さに沿って長手方向に摺動するようピン76の回りに取り付けられた誘導環状部品(又はリング)80の形態である。図12a〜図12cは、アンカー取付ブラケット30をさらに詳細に示し、図13a〜図13dは、キャリパー取付ブラケット54をさらに詳細に示している。] 図11 図12 図13a 図13b 図13c 図13d
[0038] 図11a〜図11cに示すように、アンカー取付ブラケット30は、ディスク10が中心にして回る軸に対して固定された既存の懸架アセンブリ(suspension assembly)に固定されている。キャリパー取付ブラケット54は、キャリパーハウジング14に固定されており、キャリパーハウジングの既存の穴に嵌合するボルト82によってキャリパーハウジングに固定されていてもよい。アンカー取付ブラケット30及びキャリパー取付ブラケット54は、ディスク10の平面からのキャリパーハウジング14の逸れに対抗するのにより大きなレバーアームを提供するため、前記軸からのキャリパーハウジング14の位置よりも、ピン76が軸から半径方向に遠くに位置するように構成されている。キャリパー取付ブラケット54及びアンカー取付ブラケット30は、ピン76が、軸と同じ場所を占めキャリパーハウジング14を二分する中央面の片側に位置するように構成されているのが好ましい。このようにして、ディスク10の平面からのキャリパーハウジング14の逸れに対抗することにおける有効性を向上させるため、ピン76が、逸れの中心から間隔を置いて配置されている。]
[0039] 好都合なことに、本発明の実例によるディスクブレーキキャリパー支持体26は、(大型車両、乗用車、オートバイ等を含む)多くの用途においてディスクブレーキシステムのブレーキ構成部品の早すぎる摩耗を予防又は少なくとも減少させることができ、本発明の使用が、保守の節約になり、ディスクブレーキのより幅の広い使用につながることが予測される。]
[0040] 本発明の実例が上記に説明されているが、実例はただ単に例として提示されたものであり、限定としてのものではないことが理解さるべきである。発明の精神及び範囲から逸脱することなしに、形態及び細目における種々の変更をすることができることが当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、上述の実例により限定さるべきではない。]
[0041] 本明細書における全ての先行する公表文献(又はそれに由来する情報)或いは全ての公知事項への言及は、先行公表文献(又はそれに由来する情報)或いは公知事項が、本明細書が関連する試みの分野における周知の一般知識の一部を形成することの認知又は承認又は何らかの形の示唆ではなく、そのようなものとして受け止められるべきではない。]
[0042] 本明細書及び後続の請求の範囲を通じ、文脈が他の意味を要求している場合を除き、「含む(comprise:三人称単数以外の現在形)」の語、並びに「含む(comprises:三人称単数現在形)」及び「含む(comprising:現在分詞)」等の変化形は、述べた整数又は工程或いは一群の整数又は工程を含むが、如何なる他の整数又は工程或いは一群の整数又は工程をも排除しないことを意味することが理解されよう。]
权利要求:

請求項1
ディスクブレーキキャリパー支持体であって、支持体をディスクブレーキキャリパーに対して連結するキャリパー取付体と、支持体をディスクが中心にして回転する軸に対して固定するアンカー取付体と、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の支持構造体とを備えた支持体において、支持構造体が、ディスクブレーキをかけている間、ディスクの平面からの逸れに抗して、キャリパーを軸に対して支持するようになっており、ディスクブレーキの操作を容易にするよう、支持構造体が、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の直線状の運動を可能にするディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項2
キャリパー取付体が、キャリパーの複数の位置でキャリパーに固定されているキャリパー取付ブラケットの形態である請求項1に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項3
キャリパー取付ブラケットが、キャリパーの裏側で一対のボルトに固定するための一対の開口を備えている請求項2に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項4
アンカー取付体が、支持体を、ディスクブレーキと連動する車軸に対して固定するようになっている請求項1〜3の何れか一つに記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項5
ディスクブレーキキャリパーが、車両の車輪を制動するためのものであり、アンカー取付体が、支持体を、車輪の車軸に対して固定するようになっている請求項4に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項6
アンカー取付体が、車軸に対して固定するためのアンカー取付ブラケットを備えている請求項4又は5に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項7
支持構造体が、ディスクブレーキをかけている間、キャリパーの軸に対するディスクの平面からの前記逸れを防止する側面方向の支持をもたらす摺動装置を備えており、摺動装置は、キャリパー取付体とアンカー取付体との間の直線状の運動を可能にするよう、キャリパー取付体のアンカー取付体に対する長手方向の摺動を可能にして、ディスクブレーキの操作を容易にする請求項1〜6の何れか一つに記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項8
キャリパー取付ブラケットが、ディスクが中心にして回転する前記軸とほぼ平行に延びる案内部材を備えており、アンカー取付ブラケットが、案内部材の長さに沿って摺動するようになっている摺動部材を備えている請求項1〜7の何れか一つに記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項9
案内部材が、ピンの形態であり、摺動部材が、ピンの周りに取り付けられた誘導リングの形態である請求項8に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項10
アンカー取付ブラケットが、軸に対して固定された懸架アセンブリに固定されている請求項8又は9に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項11
ピンが、キャリパーハウジングが前記軸から離れて位置するよりも半径方向に軸からさらに遠くに位置している請求項9又は10に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項12
ピンが、軸と同じ場所を占めキャリパーハウジングを二分する中央面の片側に位置する請求項9〜11の何れか一つに記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項13
支持構造体が、キャリパー取付体に固定されたアームと、アンカー取付体に嵌合され軸の方向に間隔を置いて配置された一対のストップとを備えており、使用において、キャリパーの前記逸れに抗するよう、ストップがアームの両側に当接した状態で、アームが、ストップの間に位置するように構成されている請求項7に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項14
ディスクブレーキの作動中、キャリパー取付体のアンカー取付体に対する摺動を容易にするため、アームに沿うストップの転がり(rolling)を容易にするよう、ストップがベアリングを備えている請求項13に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項15
請求項6に従属したときに、ストップが、アンカー取付体のピボット部分に回転可能に取り付けられ、ピボット部分が、アンカー取付ブラケットに枢着されている請求項13又は14に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項16
各々のストップが、特殊な輪郭形状の転がり面を有し、転がり面から離れるアームの運動に抗するため、アームが、対応して特殊な輪郭形状になっている請求項14又は15に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項17
支持体が、キャリパー取付体に、前記逸れと反対方向の予備負荷バイアスを与える請求項1〜16の何れか一つに記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項18
請求項13に従属したときに、ストップの位置を調節することによってアームを弾性的に曲げることにより、予備負荷バイアスがかけられる請求項17に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項19
請求項15に従属したときに、ピボット部分をアンカー取付ブラケットに対して回動させることにより、ストップの位置が調節される請求項18に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項20
支持体が、予備負荷バイアスの調節を提供する請求項17〜19の何れか一つに記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項21
ディスクブレーキキャリパーの保守を容易にするため、キャリパー取付体がアンカー取付体から解放される解放状態へと作動可能な調節機構の作動により、支持体が調節可能である請求項20に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
請求項22
請求項15に従属したときに、調節機構が、アンカー取付ブラケットとピボット部分との間の連結をきつくするために調節することのできるねじ切りをしたファスナーの形態である請求項21に記載のディスクブレーキキャリパー支持体。
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引用文献:
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